それでは、「デジタル活用の事例紹介」として、先ほどお話した「Yamagata幸せデジタル化構想」で報告されている2つの事例をみてみましょう。
1つ目の事例は、大蔵村で行われた「暮らしに寄り添うデジタル化」として、全世帯にタブレットを配布したモデル事業。
2つ目は、金山町で行われた「デジタルを活用した通いの場」モデル事業です。
まずは、大蔵村のモデル事業をご紹介します。
これからご覧いただく動画は、「Yamagata幸せデジタル化構想」のPRとして、山形県が制作し、県のホームページで公開されているものです。
音声のみの「防災行政無線」が抱える問題、聞き逃す、聞こえないを、「防災情報タブレット」を全世帯に配布して解決しようとするモデル事業でした。
音声からタブレットに代わることよって、文字による正確な情報が正確に伝わる。
災害地域を地図データや写真データでも確認できるなど、デジタルならではの効果を実感されているようでした。
一方で、タブレットの操作指導など、継続的なサポートが重要であるとの課題も報告されていました。
全世帯にタブレットを配布した大蔵村の実行力に驚きました。
学習用タブレットが小学生に配られるような勢いで、県内全世帯にタブレットが配布されればよいのになあと思ってしまいました。
もう一つの事例は、金山町で行われた「デジタルを活用した通いの場」モデル事業です。
こちらも山形県のホームページに本編が公開されていますので、機会を見て、ご覧いただければと思います。
コロナ禍でも、これまでの”つながり”を継続するために、デジタルを使ってみる。
オンライン会議システム「Zoom」を活用して、会場とご自宅をつないだ事例でした。
金山町の皆さん、タブレットの操作に苦労されていましたが、
笑顔が多く、楽しい取組みだったのではないでしょうか。
男性の参加者が増えたなど、想定外の効果も報告されています。
大蔵村、金山町、2つの事例、ともに、
・タブレットや通信に係る費用負担
・導入後のサポート
などが、共通の課題にあげられますが、
目的以上の効果も数多く報告されていました。
コロナ禍、医療分野で「オンライン診療」が始まったのと同様に、地域の防災や福祉に、デジタルを活用する取組みが増えました。
皆さんの地域でも、デジタルを活用した取組みが、始まっているのではないでしょうか。